「魂の道場」での体験
以前の私は、いつも頭の中は思考でぐるぐるしていました。他人からどう思われているかが気になってしかたなく、不安や緊張が尽きることはありませんでした。他人から見られたい姿の着ぐるみを着ているかのように、弱い自分を見せられずに、中から外の世界を恐る恐る見ているような、そんな毎日を送る。明るい人だと言われれば、その理想の自分を鼓舞して演じ、いつも何か無理をしているような感じがあり、いつも疲れていました。
また、そんな自分はどうしようもなくダメな人間だと頑なに信じていたのです。
2010年の秋、魂の道場でのカウンセリングを経験し、自分を知るシンプルなワークは、どうしていつも同じようなことで悩み苦しむのか、繰り返すパターンがあることをはじめて知りました。
日常生活の中でセルフカウンセリングともいえるワークを実践していくごとに、少しずつ自分の本来の感情にも気づくようになっていきました。
それは、心が軽くなる、はじめての体験でもあり、懐かしさを感じるものでもありました。
ごまかしのない人生、もっと楽に生きれる人生が、この私にも送れるのではないかと思うようになったのです。ゆっくりと時間をかけながら、でも確実に安定していく心(のちに体の)変化を感じていったのです。
認めたくない、触れられたくない、見たくない自分の醜いと思う部分。怖がっていた自分へ少しずつ手を差しのべていったとき、やっと本当の「私」が顔をだします。言葉ではよく「自分を許し、愛しなさい」と言いますが、そこへの方法を多くの人が知りません。その方法を日常の中で実践することできれば、どんな状況でも大丈夫なのかもしれないと、やっと「私」を信頼することができるのだと思います。
悩みの中にいても、人は同時に幸せを感じることのできる柔らかい心(魂)があることを知りました。それはとてもあたたかく、軽やかで、愛にあふれたものです。
本当の自分を見出す喜び、楽しさとユーモアをもって、仕事も家庭も人と関わる全てのことが成長の糧となっていることを今、感じています。
皆さまと共に、成長することができる時間となりますよう心より願っています。
一歩を踏み出す勇気は、十分あなたに備わっています。
どうぞ気楽な気持ちで、そして希望をもってお越し下さい。
2022年10月吉日
新田 真紀 (にったまき)
1968年生まれ。高校卒業後、美容師になるが、血液のガンを発症。20代をほぼ病気療養で過ごす。30代は虚弱ながら仕事をし子育てをし、40代は人とかかわる仕事がしたいと福祉の道に進む。現在、発達障害や精神疾患のある方の就労支援、企業の外部心理カウンセラーとして「対話」の大切さを広める。同時に、魂の成長をめざす道場生として鍛錬の日々を過ごす。
好き:喫茶店、お笑い、動物、車中泊の旅
性格:いつもどこかが抜けている
伊藤洋子「魂の道場」認定カウンセラー
精神保健福祉士
公認心理師